伝説の携帯機"ポケットチャレンジV2"がやってきた!

皆さんは"ポケットチャレンジV2"という携帯機をご存知ですか?ポケットチャレンジV2とは、カセット交換式で、中学校の勉強・予習ができるゲーム機のようなものです。

ポケットチャレンジV2は、進研ゼミでおなじみのベネッセが、ワンダースワンを開発したコトと共同開発した画期的な勉強プラットフォームです。公式の略称は"ポケチャレV2"および"PCV2"です。

なんと、ポケットチャレンジV2はワンダースワンの互換機なのです。CPUもワンダースワンと全く同じ16bitのCPU"SPGY-1001"が採用されていますが、他の方曰く"BANDAIロゴが塗りつぶされている前代未聞のCPU"らしいです。そりゃバンダイは開発に関わってないからね。

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全体はこのような感じです。大きさはワンダースワンとほぼ同じですが、ワンダースワンに比べて分厚いようです(WSの実機は持っていないので未検証です)。今回はフリーマーケットで状態がよかったものを購入しました。本体カラーは"スノーオレンジ"です。

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真ん中のボタンが◎ボタン、右側のボタンがクリアボタン、左側のボタンがパスボタンです。これは単語の暗記に特化した仕様になっています。VOICE VIEWと書かれたボタンは、Vボタンです。このボタンを押すことで、詳しい解説を見ることができます。そして上部にはモノラルスピーカーがあります。

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左側にはカーソルボタンと、エスケープボタンがあります。カーソルボタンは、左右のボタンだけが繋がっている独特なデザインになっています。エスケープボタンは、戻るボタンだと考えたらいいでしょう。

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液晶はワンダースワンと同じかと思いきや、ドットマトリクス部のみで、スタティック部がありません。ドットマトリクス部の仕様はワンダースワンと同じ反射FSTN液晶で、2.49インチ(224x144)みたいです。

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本体下部には、コントラスト調整ダイヤル、ボリューム調整ダイヤル、イヤホンジャックがあります。ワンダースワンとは異なり音量の無段階調節が可能で、さらにイヤホンジャックが内蔵されているので、ここはポケットチャレンジV2が勝っています。

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本体左側面には、ワンダースワン用の通信ケーブルが刺さりそうな端子がありますが、クリアパーツで塞がれています。通信対戦も視野に入れていたのでしょうか。

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本体上部には電源スイッチがあります。ボタン式ではないので劣化する心配はなさそうです。

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本体背面の左上には、ストラップホールがあります。ポケットチャレンジV2特製のストラップも限定で用意されていたそうです。

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背面に電池をセットします。電池ケースを本体にスライドして差し込むワンダースワンとは異なり、本体の電池ボックスに直接セットして蓋をする方式が採用されているため、ワンダースワン用のバッテリーが使えません。

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これが専用のカセットです。ベネッセ特有の管理番号を見る限り、2005年製のようです。ちなみに、起動時に"キュイーン"という音はせず、いきなりソフトを読み込んで起動します。これのせいでワンダースワンのソフトは正常に起動できないことがあるようです。

価格は、ワンダースワンが当時4800円(税抜)だったのに対し、ポケットチャレンジV2は6600円(税抜)でした。ちょっと強気な価格設定ですね。

今回はポケットチャレンジV2の本体を詳しくレビューしましたが、機会があればワンダースワンを用意して検証したりしてみようと思います。