伝説の携帯機"ポケットチャレンジV2"がやってきた!

皆さんは"ポケットチャレンジV2"という携帯機をご存知ですか?ポケットチャレンジV2とは、カセット交換式で、中学校の勉強・予習ができるゲーム機のようなものです。

ポケットチャレンジV2は、進研ゼミでおなじみのベネッセが、ワンダースワンを開発したコトと共同開発した画期的な勉強プラットフォームです。公式の略称は"ポケチャレV2"および"PCV2"です。

なんと、ポケットチャレンジV2はワンダースワンの互換機なのです。CPUもワンダースワンと全く同じ16bitのCPU"SPGY-1001"が採用されていますが、他の方曰く"BANDAIロゴが塗りつぶされている前代未聞のCPU"らしいです。そりゃバンダイは開発に関わってないからね。

f:id:skawaba0719u:20180430020322j:plain

全体はこのような感じです。大きさはワンダースワンとほぼ同じですが、ワンダースワンに比べて分厚いようです(WSの実機は持っていないので未検証です)。今回はフリーマーケットで状態がよかったものを購入しました。本体カラーは"スノーオレンジ"です。

f:id:skawaba0719u:20180430020338j:plain

真ん中のボタンが◎ボタン、右側のボタンがクリアボタン、左側のボタンがパスボタンです。これは単語の暗記に特化した仕様になっています。VOICE VIEWと書かれたボタンは、Vボタンです。このボタンを押すことで、詳しい解説を見ることができます。そして上部にはモノラルスピーカーがあります。

f:id:skawaba0719u:20180430020353j:plain

左側にはカーソルボタンと、エスケープボタンがあります。カーソルボタンは、左右のボタンだけが繋がっている独特なデザインになっています。エスケープボタンは、戻るボタンだと考えたらいいでしょう。

f:id:skawaba0719u:20180430020446j:plain

液晶はワンダースワンと同じかと思いきや、ドットマトリクス部のみで、スタティック部がありません。ドットマトリクス部の仕様はワンダースワンと同じ反射FSTN液晶で、2.49インチ(224x144)みたいです。

f:id:skawaba0719u:20180430020637j:plain

本体下部には、コントラスト調整ダイヤル、ボリューム調整ダイヤル、イヤホンジャックがあります。ワンダースワンとは異なり音量の無段階調節が可能で、さらにイヤホンジャックが内蔵されているので、ここはポケットチャレンジV2が勝っています。

f:id:skawaba0719u:20180430020645j:plain

本体左側面には、ワンダースワン用の通信ケーブルが刺さりそうな端子がありますが、クリアパーツで塞がれています。通信対戦も視野に入れていたのでしょうか。

f:id:skawaba0719u:20180430020649j:plain

本体上部には電源スイッチがあります。ボタン式ではないので劣化する心配はなさそうです。

f:id:skawaba0719u:20180430020703j:plain

本体背面の左上には、ストラップホールがあります。ポケットチャレンジV2特製のストラップも限定で用意されていたそうです。

f:id:skawaba0719u:20180430020712j:plain

背面に電池をセットします。電池ケースを本体にスライドして差し込むワンダースワンとは異なり、本体の電池ボックスに直接セットして蓋をする方式が採用されているため、ワンダースワン用のバッテリーが使えません。

f:id:skawaba0719u:20180430020724j:plain

これが専用のカセットです。ベネッセ特有の管理番号を見る限り、2005年製のようです。ちなみに、起動時に"キュイーン"という音はせず、いきなりソフトを読み込んで起動します。これのせいでワンダースワンのソフトは正常に起動できないことがあるようです。

価格は、ワンダースワンが当時4800円(税抜)だったのに対し、ポケットチャレンジV2は6600円(税抜)でした。ちょっと強気な価格設定ですね。

今回はポケットチャレンジV2の本体を詳しくレビューしましたが、機会があればワンダースワンを用意して検証したりしてみようと思います。

今日は息抜きに昔作ったフォントをTrueType化しようと思う

私は過去に2つの欧文フォントを製作しています。2年前に作成したMatcha SansとMatcha Sans Neo、1年前に作成したNakiModernがあります。私のTwitterのヘッダーに設定している"Evolution"の文字も、NakiModern という独自フォントです。

f:id:skawaba0719u:20180430005840p:plain

f:id:skawaba0719u:20180430005851p:plain

Matcha Sansシリーズは小文字が未完成なので、今回はNakiModernをTrueTypeフォントにする作業を行いたいと思います。もうMikan UIの英数字、そのままNakiModernにしようかな...

英数字フォント製作は厳しかった

FrutigerやMyriadのような現代的なフォントも好きなのですが、Mikan UIではやっぱりHelveticaのような感じにしたい。オリジナルだとめんどくさいので、Robotoと合成しようと思い、TrueTypeに変換した上でM+と同じサイズに調整した結果、やっぱりうまくいきませんでした。

f:id:skawaba0719u:20180430001815p:plain

f:id:skawaba0719u:20180430001828p:plain

そこで、オリジナルでRobotoっぽいフォントを作ろうとした結果、デザインをうまく再現できませんでした。でも、これはこれでユニクロっぽいかも。

f:id:skawaba0719u:20180430002107p:plain

睡眠が嫌いなので、ほぼ1日中作業していましたが、まだ理想の形を得ていません。アレンジフォントの完成はGW以降になりそうです。

 

MontserratとNoto Sans Japanese

今回は、このブログで使用しているWebフォントについてお話します。このサイトでは、数多くの英数字フォントを無料でかつわりと自由なライセンスで使えるGoogle Fontsと、多数の日本語フォントが使えるGoogle Fonts + 日本語早期アクセスを使用しています。数多くのフォントの中で使用しているのは、タイトル通り、MontserratとNoto Sans Japaneseです。

Montserratは、クローズドSNSで有名なLINE、服でおなじみGUのWebサイトなどに使われている、かなり有名な書体です。一般的なサンセリフ体とは異なり、大文字のGが少々独特な形をしていますが、全体的に可愛らしさがあるので非常に使いやすいです。

Montserratには、当然、日本語や漢字が含まれていません。そこで、足りないグリフを補うために、Noto Sans Japaneseを使用しています。

Noto Sans Japaneseは日本語Webフォントとしては非常にポピュラーな存在です。広告にMyriadやUD新ゴなどを使用しているタブレット通信教育のスマイルゼミでも、WebフォントにはNoto Sans Japaneseが使用されています。クセがなく、読みやすさに優れているため、私はこのブログの他にも、YouTubeの動画などで使用しています。

ちなみに、MontserratとNoto Sans Japaneseという組み合わせは、偶然にも女性向けアイドルゲームのWebフォントでも全く同じ組み合わせが使われています。しかも2つ。

私は男性なので、そのようなゲームについて調べる機会がほとんどなかったのですが、友だちや知り合いがそのようなゲームをプレイしていたので、ちょっとした気持ちで公式サイトを見たら、発覚した事実です。同じ組み合わせを使用しているゲームは、H社のゲームと、L社のゲームです。前者はゲーム内にフォントワークスのフォントが採用されているほか、LobsterなどのGoogle Fontsも多数採用されていたので、ちょっと驚きでした。後者のサイトも、アルバム特設サイトではMontserratですが、アプリの公式サイトではArvoになっていました。これもGoogle Fonts。画像にはAXISフォントっぽいものも使用されていました。

一部界隈では、もしかしたら"Google Fontsと言えば女性向けアイドルゲーム"というイメージがついてしまっているのではないかと思うぐらい、日本国内でのGoogle Fontsの使用率はかなり高いものでした。

 

アレンジフォントを作る その2

早速、私がM+ 1p Boldをベースにどんなフォントを製作しているのかをご紹介します。

まず全体のテーマですが、"少しごちゃごちゃしたゴシック体"という感じでしょうか。

ひらがな・カタカナ・漢字のグリフは、そのほとんどがM+のオリジナルを基調にしています。つまり、一瞬見ただけでは"これはごく普通のM+だな"と思われてしまうような書体です。さりげないカスタマイズが好きなので、あえてそのような感じにしています。

フォントの名前は、"Mikan UI"にしました。理由は2つあります。1つは、どうせM+から大きく変更しないから"M"を頭文字にしようと思ったから。もう1つは、自分の別名義として"orange"を使っているからです(まあMikanとOrangeは似てるようで全然違うんだけどね)。ちなみに"UI"の意味は特にありません。

半角英数字ですが、これに関してはオリジナルにする予定です。個人的には、HelveticaやUnivers、Akzidenz Groteskみたいな骨格のフォントが好きだからです。最初は既存のフォントを組み合わせようと思いましたが、ライセンスの関係でいいフォントを見つけることができませんでした。

ひらがな・カタカナは、あまり手を加えていません。こだわったのは"な"と"り"でしょうか。

f:id:skawaba0719u:20180429000257p:plain

漢字はHelveticaのような雰囲気とは一変して、UD書体みたいなデザインにしています。"ゲタ"と呼ばれる漢字の装飾を削ることによって、視認性を向上させています。この作業を恐らく3000を超えるゲタ付き漢字グリフ全てに適用する必要がありますが、まだ全体の6分の1にも満たないほどしか出来ていません。クエー!

f:id:skawaba0719u:20180429000317p:plain

一般的なUD書体は、FrutigerやMyriadのような現代的な英数字を採用していますが、先述したように"Helveticaのようなデザインにしたい"という願望があるこのフォントでは、一般的なUD書体とは、大きく思考が異なります。なので"ごちゃごちゃしたゴシック体"なのです。

思い立って製作を開始したのは、4日前の4月25日。ひらがな・カタカナのカスタマイズは1時間ほどで終了しましたが、そこからずっと漢字のカスタマイズをやっています。当然、まだまだ終わりません。先が見えない作業に心が折れそうです。フォント製作者がどれだけ苦労しているのか、少しでもわかったような気がします。

 

アレンジフォントを作る

最近、大手企業がオリジナルのフォントを使用することが増えています。なぜなら、他では使われていないオリジナルフォントを使用することによって、ブランド力を存分に発揮できるからです。有名なものに、Googleの"Product Sans"・Samsungの"SamsungOne"と"Samsung Sharp Sans"・Amazonの"Amazon Ember"・Razerの"RazerF5"があります。これらは欧文フォントですが、日本語にも対応しているフォントがあります。例えば、AXISフォントをベースに濁点と半濁点を調整し、英数字を"San Francisco"に変更したAppleの"SF Pro JP"があります。

こういったものを調べていくうちに、自分もオリジナルフォントを作ってみたいと思いました。特に"SF Pro JP"から受けた影響は強く、日本語や漢字も含んだフォントを作りたいと強く思いました。

しかし、1から全てを作るのには莫大な時間がかかります。そこで、既存のフォントをカスタマイズすることにしました。そこで見つけたのが、M+ FONTSでした。

M+ FONTSは高品質なのに、とても自由なライセンスで提供されているので、数多くのカスタムフォントが存在しています。今回は"M+ 1p Bold"をベースに、カスタマイズすることにしました。次の記事で詳しい内容をご説明します。

はじめに

"Sボウどっとこむ"(現在閉鎖中)とは別に、新たにブログを作成することにしました。

できれば週1回更新していこうと思います。

私ははてなダイアリーでデザインの作成(といってもオープンソースのテーマのデザインなどをカスタマイズしただけ)を行っておりましたので、このブログでも、何らかのカスタマイズを加えていこうと思います。